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『英国一家、フランスを食べる』日本版へのあとがき

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コミック版 英国一家、日本を食べるEAST

コミック版 英国一家、日本を食べるEAST

 
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

 
英国一家、フランスを食べる

英国一家、フランスを食べる

 
英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

 
米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

 

 

 

 

「英国一家、日本を食べる」のおおもとになる本の日本語版のまえがきから

僕が日本と日本料理を愛するようになったのは、もちろんコルドン・ブルーを経た後だが、じつはふたつは直に結びついている。そもそも僕が栄えある日本料理の伝統を知るようになったのは、ル・コルドン・ブルーの同級生のおかげだ。伝統的なフランス料理漬けになった1年間で、膨大な生クリームにバター、チーズ、脂肪、スイーツを食べすぎて、ズボンのサイズが2サイズ上がってしまった僕に、彼はこれを読めよと、辻静雄氏の驚くべき著作『Japanese Cooking: A Simple Art』をくれた。あれはル・コルドン・ブルーでの日々と同じくらい、人生を変える瞬間だった。その意味で、僕はパリに行かなければ、こんなかたちで東京に行くこともなかった。つまり、日本のみなさんにこれほど読んでいただけるとは思ってもみなかった、『英国一家、日本を食べる』が書かれることもなかったわけだ。

さらに途中を略して

こうしたオープンキッチンの原点は、もちろん日本にある。大阪で生まれ、いまも栄える割烹料理の店だ。そしてこの本でもくわしく紹介したように、ジョエル・ロブションの世界的に成功しているレストラン・チェーン《ラトリエ》は、黒塗りのカウンタートップをはじめ、日本の割烹料理店の様式に大いに影響を受けているほか、旬の食材を使ったシンプルな料理という、日本料理の柱をなす原則も大いにとり入れているのだ。

僕がいま夢中なのは割烹料理の店だ。こぢんまりしているが、誰にでも開かれていて、連れと一緒に行ってもいいし、仕事柄ひとりで食べなくてはならないときでも楽しく食事ができる。僕にとって割烹料理店で食事をする大きな楽しみは、料理人がはたらく様子を見られることだ。ル・コルドン・ブルーでも、教官のシェフが料理をするのを直に見たことが、一番の刺激になった。熟練したフランス人シェフたちが、目の前ですばらしい料理をつくり、そのやり方をじっくり説明してくれたのだ。

 

 と続く。

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